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supercellの歴代ボーカルをまとめてみた【2023年版】

UPDATE:2022.12.07

12月7日は何の日かご存知でしょうか?
実は、今から15年前、ryoさんがニコニコ動画に「メルト」をアップロードした日です。
そんな記念すべき日なので、supercellの歴代ボーカルを振り返りながら、ryoさんが関わっているアーティストについてまとめてみました。

▼便利リンク▼
supercell、EGOIST、初音ミクの全曲一覧は→「作曲:ryo」年表
歴代ボーカルの顔が気になる方は→歴代ボーカルの顔写真をまとめてみた

※一ファンのまとめであることを予めご了承ください。
※リンク付きの太字の楽曲名をタップするとamazon musicにつながります

歴代ボーカル一覧↓(敬称略)

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supercell初代ボーカル:初音ミク

supercell (通常盤)

まず最初は、ニコニコ動画時代からの古株であり、現役である初音ミクさんです。ニコニコ動画時代ではオリジナル曲「メルト」でその名を広げ、長いこと動画視聴ランキング入りしていました。

オリジナル曲初投稿は「きみをわすれない」でした。「きみをわすれない」はryoさんの初作詞曲で、すでに才能の片鱗を示していますね。ピアノと歌声だけの楽曲で、ここにryoさんの原点があるように感じます。

その後も「ワールドイズマイン」「初めての恋が終わる時」「ブラック★ロックシューター」など、初音ミクを代表する曲を残しています。これらの曲が入ったsupercell 1stアルバムは2008年に夏コミで自主制作盤として頒布、2009年にメジャーデビューアルバムとしてリリースされました。

「ブラック★ロックシューター」はフィギュアになったりアニメになったり様々なメディアへ展開していきました。ニコニコには公開されませんでしたが「キボウノネイロ」というラノベのイメージソングもあったりしました。これは後にTamStar RecordsのCDに収録されました。

また、「ryo feat.初音ミク」名義で「こっち向いてbaby」「積乱雲グラフィティ」「ODD&ENDS」を出しています。この中で「積乱雲グラフィティ」は、作詞はDixie Flatlineさん、作曲はryoさんとなっており、他の2曲とは違ったテイストの曲になっています。どれもprojectDIVAとタイアップしています。最近では「罪の名前」が公開されました。この「罪の名前」、現在はネット配信とDIVAのコンピに収録されているもののみですが、罪の名前の単独円盤化はあるのでしょうか。

→初音ミクボーカル全曲一覧はコチラ

メジャーデビュー!二代目ボーカル:nagi(やなぎなぎ)

君の知らない物語

二代目ボーカルはnagiことやなぎなぎさんです。2009年3月、supercell 1stアルバムを引っさげてついにsupercellがメジャーデビュー。2009年8月にはデビューシングルが発売。ボーカルはやなぎなぎさんが抜擢されました。

やなぎなぎさんはニコニコ動画時代「ガゼル」として歌ってみた動画を投稿しており、当時から透き通った歌声と歌唱力で人気を博していました。メジャーデビュー前から、ニコニコ内でsupercellの曲は歌っておられ、ちょっと疲れた感じのワールドイズマインとかめっちゃ可愛かったです。以前より個人でも長らく音楽活動をしていたようで、そちらでは打ち込み系の曲を作られています。

やなぎなぎさんがsupercellで担当したシングルは合計3枚、アルバム1枚。それ以外ではOVAブラック★ロックシューターのサントラの一つ「One day」も歌ったりしています。 supercellメジャー2ndアルバム「Today Is A Beautiful Day」を最後に、ボーカルを担当することはなくなりました。

→2017年クリスマス。メルト10周年を記念してryo (supercell) × やなぎなぎで「メルト 10th ANNIVERSARY MIX」が公開されました。
(音楽配信サイト:Apple MusicSpotifyLINE MUSIC
かつての黄金タッグでメルトを再リミックス!ニコニコ動画、youtubeで動画が公開され、各社で音楽配信されています。やなぎなぎさんの吐息溢れる声に、流れるようなピアノのメロディー。10年前学生だった方も、今学生の方も、いつかの冬を思い出しながらどうぞ。

そして、やなぎなぎさんは現在、ソロでバリバリ活動されています。爽やかな曲からエモい曲まで幅広く歌いこなしています。以前セルマガ(ryoさんのメルマガ)か何かでおっしゃっていたのですが、なぎさんの終末感のある歌声が、歌に物語を作るって、本当にその通りで魅力的な声の持ち主だと思います。

supercell全曲一覧はコチラ

新生supercellの誕生、三代目ボーカル:こゑだ

ZIGAEXPERIENTIA(初回生産限定盤)(Blu-ray Disc付)

三代目のボーカルは、デビュー当時15歳の現役女子高生こゑださんです。彼女もまたニコニコ動画で歌ってみたを投稿しておりましたが、当時はそれほど有名ではありませんでした(たぶん)。2011年に行われたsupercellボーカルオーディションで2,000人の中から選ばれ、新生supercellのニューシングル「My Dearest」で痛烈なデビューを果たしました。

この曲はアニメ「ギルティクラウン」の主題歌となり、同アニメのOP・ED両方ともryoさんが手がけていました。さらにフジテレビのノイタミナ枠で、ギルティクラウンの後にTV版B★RSが放送されるという、supercellゴールデンタイムがありました。(筆者が適当に名づけた)

こゑださんが担当したのはシングル合計5枚とアルバム1枚。こゑださんの表現力豊かな歌声で、これまでにないsupercellを作ってくれました。こゑださん時代のsupercell楽曲は、力強いバンドサウンドが多いです。周りの音に負けないこゑださんの力強い声あってこそでしょう。

3rdアルバム「ZIGAEXPERIENTIA」が出た後、「こゑだ」としてソロデビューを果たしました。その後supercellとしての活動はありません。まさに芽吹いた種が花を咲かした感じです。ソロデビュー時にこゑださん自身で作詞作曲したアルバムをリリース。編曲にryoさんが参加しておられます。 等身大の10代の女の子の歌詞で、曲がしっかりしてて聴き応えあり、その恐ろしい才能を感じられます。まだ未チェックの方は必聴ですよ!
こゑだ OFFICIAL WEBSITE

新たなプロジェクト「EGOIST」と新ボーカル:chelly

Departures ?あなたにおくるアイの歌?

続いて紹介するのは、ボーカルオーディションでこゑださんと共に選び抜かれた、当時17歳現役女子高生のchellyさんです。supercellとしてではなく、EGOISTという新たなグループを結成。先述したアニメ「ギルティクラウン」の世界に存在するアーティストとして誕生しました。元々はアニメのタイアップとして作られたグループでしたが、人気が高く、アニメ終了後も活動を継続しています。

現在出ているシングルは全てアニメとタイアップしており、supercellよりアニソン色が強いです。EGOISTというグループには、コンポーザーのryoさん、ボーカルのchellyさんに加え、映像担当の「なかむー」さんがおられます。なかむーさんの映像演出により、EGOISTの幻想的で最先端なライブが繰り広げられています。クリエイターでパパななかむーさんのtwitterはコチラ

EGOSITはライブやファンクラブ活動も活発です。「Welcome to the *fam」というファンクラブ向けの曲が配信、会員限定ラジオやイベントも盛りだくさんです。

EGOISTのライブは、chellyさん本人が登場するのではなく、前述したアニメ「ギルティクラウン」のキャラクター「楪いのり」が映し出されます。初音ミクのライブに行ったことがある方は想像しやすいと思いますが、画面に投影されるアレです。ただ、初音ミクとは違い、声はchellyさんの生声、動きはchellyさんの動きをリアルタイムモーションキャプチャーしています。2022年現在でいうところのVtuberのライブとほぼ同じ。むしろ初音ミクやEGOISTが先駆け的な存在でした。

最初はsupercellから、そしてアニメからの派生グループ的なポジションでしたが、今では独立したアーティストとして幅広く活動しています。「KABANERI OF THE IRON FORTRESS」は、Mステに紹介されて、それまでEGOISTを知らなかった友だちがハマってました。

また、「ryo Feat. chelly」名義で一枚CDを出しています。それまでのゴリゴリ系やバラード系のEGOISTとは違い、爽やかなバンドサウンドです。3DSソフト「ブレイブリーセカンド」のOP・ED が収録されています。そしてこのゲームのサントラはryoさんが担当していてそちらの分厚いCDも出てます。

2017年末には待望のベストアルバムが発売。16曲中、13曲がタイアップ曲というアニソンアルバムぶり。なんならノイタミナアルバムと言ってもいいw MVが収録された「初回生産限定盤」がオススメです。

2年後の2019年に和風ロックな曲「咲かせや咲かせ」がリリースされました。これ以降作詞・作曲ryoさんによるEGOIST曲は出ていません。10周年記念EP「BANG!!!」、最新シングル「Gold」の作詞はryoさんです。

EGOIST Official Website 

 
EGOIST全曲知りたい方は↓

>>EGOIST楽曲一覧(リリース順)

ryoプロデュース・アーティストの誕生:Tia

ラブミーギミー(通常盤)

そしてもう一人。Tiaさんです。Tiaさんも、chellyさんと同じくデビュー当時17歳の現役女子高生でした。Tiaさんがニコ生を配信している時に、ryoさんが見ており、声をかけられて2011年のボーカルオーディションに参加したとか。

Tiaさんはsupercellでもなく、新たなグループでもなく、ryoプロデュースによる新アーティスト、という立ち位置でデビューしました。名義も「Tia」でCDを出しています。歌だけでなく、声優としてもデビューしており、自身が主題歌を担当した「うーさーのその日暮らし」では「ゆう」というキャラクターに声をあてています。個人的に、Tiaさんの曲は「The Glory Days」あたりから独自路線が出来、「ニルバナ」で新たな路線を切り開いて行った感じがあります。「The Glory Days」CD内に入っている「AM4:00」では、Tiaさんが作詞作曲にも挑戦しており、いつかこゑだちゃんみたいに才能を開花させ旅立ってしまいそうです。
2017年夏、ニルバナから2年ぶりの新曲、新たな顔のTia楽曲の誕生、そして顔出しです。曲名は「Deal with the devil」。アニメ「賭ケグルイ」のOPになりました。アップテンポジャズで、超小悪魔ソング。遊ばれたい。

ちなみに、こゑださんとTiaさんは仲良いみたいで、こゑださんはTiaさんのことを「てぃあこ」呼びしています。かわいいですね…。

Tia Official Website

Tia全曲知りたい方は↓

>>Tia楽曲一覧(リリース順)

 

長い沈黙を経て、ついに四代目ボーカルが発表: Ann & gaku

劇場アニメーション「センコロール」の10年ぶりの始動に合わせて、supercellも新曲情報が解禁されました。supercell名義としては約6年ぶり。もう焦らされもいいとこ。それでも待ってしまうのがsupercellファン。

四代目ボーカルはソロではなく男女ユニットの「Ann & gaku」。曲名は「#Love」。今までのsupercellにはなかった男女のボーカルが奏でるちょっとEDM寄りのラブソング個人的には同シングルに収録されてる「Nanairo night feat. Ann」が好きです。EGOIST好きな人はおそらく好き。

2021年にはryoさん作曲による「feat.まふまふ, gaku」の楽曲「タクト」がリリースされました。「Ann & gaku」は男女ユニットというわけでなく各々活躍されるようです。これからどんなsupercell楽曲が奏でられるのか楽しみですね。

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ryoが楽曲提供・共同プロデュースしたアーティスト

筆者が把握している限りの楽曲提供曲・共同プロデュース曲を集めました。もし他にありましたらぜひ教えてください!

中川翔子

2009年に楽曲提供されています。曲名は「午前六時」。初々しい恋のラビリンスな歌で、ryoさんらしい爽やかバンドサウンドです。うろ覚えですが、当時、TVのインタビューでしょこたんが「仮歌が初音ミクだった」と話していました。

 

ゴム

現在はHoney Worksというグループで大人気ボカロP、作曲家として活動されているゴムさん。ニコニコの歌ってみた黎明期は歌い手として活躍していました。

ゴムさんが歌ったryoさんの曲といえば「ブラック★ロックシューター」。この繋がりもあってか、OVA版ブラック★ロックシューターの主題歌「Braveheart」を担当されました。アーティスト名は「THE GOMBAND」。2010年のアニサマにも出ました。「Braveheart」が収録されているのはBRSのサントラのみです。ゴムさんの勢いある歌声とピアノ無しなのでバンド!って曲です。

 

らっぷびと×clear

2010年にリリースされたCD「TamStar Records Collection Vol.0」の収録曲。曲名は「アシタヘ 」。「TamStar Records」とはインターネット発アーティストをプロデュースする会社が立ち上げたレーベル名で、上記のBRSサントラをリリースした会社と同じです。

らっぷびとさんはラップを得意とした歌い手、clearさんは優しいボイスを持つ歌い手で、当時ニコニコで活動されていました。らっぷびとさんが出した2nd albumにも収録されました。曲調は爽やかでグリーンな気持ちになります。

 

Claris

こちらは西尾維新の物語シリーズ繋がりで、「傷物語」のEDテーマとして作られました。曲名は「ナイショの話」。ラブミーギミー感ある、ツンデレな歌詞と、くらりすちゃんが最初のカウントで少し笑ってるのすんごくかわいいです。

 

KOTOKO

アニメ「灼眼のシャナIII-Final-」の主題歌です。曲名は「Light My Fire」。今までのKOTOKOさんの楽曲から打って変わってアツアツなアニソンロックな仕上がりとなっており、話題を呼びました。歌詞カードのスタッフ欄を見て気づいたのですが、サビにある「うぉおおお」の声に、ryoさんとゴムさんが参加されていました。

 

桐嶋ノドカ

桐嶋ノドカさんは、音楽プロデューサーである小林武史さんがプロデュースしていたアーティストでした。2017年にレーベルを移籍し、それと同時期にryoさんとの共同プロデュースが発表されました。桐嶋ノドカさんの1stシングル「言葉にしたくてできない言葉を」内の3曲は全て作曲ryoさんとなっています。桐嶋ノドカさんは2018年に活動休止を発表し、現在も休止中です。

 

まふまふ×gaku

2021年10月に放映されたTVアニメ「takt op.Destiny」のOP主題歌をryoさんが担当されました。曲名は「タクト 」。前項のAnn & gakuさんでも軽く紹介した通り、gakuさんも参加しています。

 

初音ミク以外のVOCALOID曲:結月ゆかり

最後に、公表されているVOCALOID曲の中で、唯一初音ミクではない曲があります。担当したVOCALOIDは結月ゆかり。曲名は「E.D.E.N」。TamStar Recordsから出ています。曲調もそれまでの初音ミク曲とは違い、トランス系で、それまでのryo楽曲から一線を画しています。↓2022年現在はほぼ中古品しか売ってません。。

  

「ryo」は作曲家からプロデューサーへ

こうして見ると、初めはボーカロイドP、作曲家であったryoさんでしたが、2011年のボーカルオーディション以降、プロデューサーの仕事もされています。

今でこそアルバムごとにボーカルを変える新スタイル、みたいになっていますが、2011年当時のセルマガ(ryoさんのメルマガ)で、なぎさんに正式なメンバー加入の声かけをしたことを明かしてました。答えがNOだったので新しくメン募!という流れとのことでした。しかし、このボーカルオーディションをきっかけに、選ばれた女の子たちだけでなく、ryoさんもプロデューサーとして新たな才能を開花していったように思います。

今回のボーカルオーディションの後にも新たな展開が待っているかもしれません。無くてもどうせ良い曲出すし、ゆっくり待ちます。

 

いかがでしたでしょうか!

supercell歴代ボーカルをテーマにして書き始めたのですが、supercellの歴史などにも広がり、長くなってしまいました。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます!

記憶と想いとwikiを頼りに書きましたがもし間違いがあったらコメント欄などでご指摘いただければ幸いです。

それでは来年もレッツハッピーsupercellライフ! 

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編集履歴:
2022年4月12日 楽曲提供アーティスト追加、ゴムさんをこちらの項目に移動
2022年4月11日「Ann & gaku」加筆修正、リンク修正
2019年7月7日 加筆修正