少し前に「トイレが詰まってネット検索上位の業者に電話したら高額請求された」というツイートが話題になりました。
(ソース→トイレが詰まりネット検索上位の業者に連絡→見積もり→10万円の請求、断ると態度急変でキレ気味に。検索上位の業者が良い業者とは限らない。 - Togetter)
悪徳なトイレ業者に対しての注意喚起は以前からも行われていました。特に新生活を始めた大学生などの若い世代が狙われているようです。
(ソース→「トイレ詰まった」検索しないで!若者ほど陥る高額請求の”わな”【時事ドットコム取材班】:時事ドットコム)
一番上に表示されている=良い業者、じゃないの?
一番上に表示されている=良い業者、ではありません。
その理由はこんな感じ。
- 検索結果の表示順序はGoogleのプログラムにより決まっている
- 検索プログラムでは内容の正確さは判断できない
- 企業は上位に表示されるよう努力している
- Googleの検索結果には広告枠がある
検索結果の表示順序はGoogleのプログラムにより決まっている
web上に存在する膨大な情報の中から、知りたい情報を探し出してくれるGoogle。
但しその情報量はあまりに膨大ですから、情報の抽出は全て自動化されています。
この自動化されたプログラムによって、検索結果の表示順序が決まります。
検索プログラムでは内容の正確さは判断できない
Googleの検索プログラムはここ数年でどんどん優秀になってきています。
しかし、文字データを認識し検索することはできますが、文脈を全て理解することは不可能です(現状では)。
web上に載っている情報が正確かどうかまでは判断できません。
企業は上位に表示されるよう努力している
多くのwebサイトを運営する企業は、「いかに上位に表示してもらうか」と日々試行錯誤しています。マーケティングや広告分野の一つとして、専門企業や部署もあります。
- 一番上に表示されている≠良い業者
- 一番上に表示されている=Googleのプログラムをよく理解している業者
検索結果で一番上に表示されているからといってその業者が良いか悪いか判断することはなかなか難しいです。
Googleの検索結果には広告枠がある
自動化されたプログラムによる情報の抽出ではなく、企業などがGoogleに広告料を払い、検索結果に表示させるための「広告枠」があります。
こちらは純粋に広告ですから、広告に力を入れている企業ほどよく表示されます。
- 一番上に表示されている≠良い業者
- 一番上に表示されている=Googleのプログラムをよく理解している業者
or - 一番上に表示されている=web広告に力を入れている業者
ローカルの業者を調べるときのコツ
「トイレの詰まり」など地域に根付いたサービスを利用する場合は、検索して出てきた業者以外も検討することをおすすめします。
水回りのトラブルなら住んでる地域の水道局に連絡を
今住んでいる地域の水道局のサイトを調べると、適切な業者が掲載されています。
例1)名古屋市上下水道
(https://www.water.city.nagoya.jp/category/renraku/1324.html)
例2)東京都の水道局ではこんな案内も↓
トイレがつまったことに慌ててインターネットで修理業者を検索し、上位に出てきたサイトで依頼をした結果、高額な料金を請求されるトラブルが増えています。そんな困った時の連絡先を下水道局ではお知らせしておりますのでご活用ください。 pic.twitter.com/O17m3cMVZY
— 東京都下水道局 (@tocho_gesuido) January 18, 2022
このように行政から案内があれば便利ですが、「家の修理」「鍵交換」「害虫駆除」「不動産」など、地域に根付いたサービスは多種多様。全て行政からの案内があるわけではありません。
考えられる対策としては以下の通り。
- 家族や知人に詳しい人がいれば聞く
- 近くの業者を調べて相見積をとる
- GoogleMapで近所の業者を調べる
- SNSでクチコミを調べる
知り合いに詳しい人がいれば良いに越したことありませんが、そうでない場合はネットの情報に頼りがちです。(これを書いてる自分がそう)
その際はやはり、複数社から相見積をとることで、ぼったくり業者をはじける確率が上がります。いずれにしても完璧な対処法とはいえない。いつの世もネットの情報は鵜呑みにしてはいけませんね。
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